峠のレースとMylers Track

晴れた休日、
マイルスパパとレオパパは、
ロードバイクで峠のてっぺんを
目指して競争していました。

「ようし、この坂で
一気に引き離してやる！」
マイルスパパは
ぐんぐんペダルをこぎます。
「ふふん、その意気込みは買うけど、
まだまだ青いな！」
レオパパも
力強く坂を上っていきます。
二人の熱いレースが
始まりました。

ところが、その時！
「プシューーー！」
マイルスパパの自転車から、
変な音がしました。
「あれ？」
と思った瞬間、
今度は「ガチャン！」と、
もっといやな音が！
「うわーあっ！」

マイルスパパの自転車は、
タイヤがぺちゃんこになり、
チェーンも切れてしまいました。

競争に夢中だったレオパパは、
マイルスパパのトラブルに
全く気づきません。
「あれ？静かになったな。
さては、ばててきたな！」
と、にやりと笑いながら、
どんどん先に進んで
いってしまいました。

ところで、麓のカフェでは、
スズカパパがタブレットで
二人のレースを応援していました。
「お、いい勝負だなあ。」
画面には、Mylers Trackの
地図が映し出され、
二人のアイコンが峠道を
進んでいくのが見えます。

「うん？」
スズカパパは眉をひそめた。
「マイルスパパのアイコンが…
全然動いてないぞ」
「まさか…何かトラブルでも
あったのか…？」
心配になったスズカパパは、
アイコンを指で拡大してみました。
「これは、
何かあったに違いない！」

スズカパパは、
すぐに席を立ち、自分の車に
乗り込みました。
「よし、助けに行くぞ！」
スズカパパは、
Mylers Trackの地図を頼りに、
マイルスパパのいる場所へと
車を走らせました。
しばらくして、スズカパパは
道端で困っている
マイルスパパを見つけました。

「マイルスパパ！大丈夫かい？」
「スズカパパ！どうしてここに？」
「Mylers Trackを見て、
君のアイコンが止まっているのに
気づいたんだよ」
その時、近くの木の枝から、
ヘルメットをかぶった
ふくろう爺さんが
ひらりと舞い降りました。

ほっほっほ。
Mylers Trackが
役に立ったようじゃな。
Mylers Trackは、
こうしてサイクリングや
ツーリングをしている時、
リアルタイムで
仲間の場所がわかるから、
もしもの時も安心なんじゃ。

と、ふくろう爺さんは
説明します。
「Mylers Trackは、
ただ場所がわかるだけではない。
離れていても『何かおかしいぞ？』
という仲間の小さなサインに
気づかせてくれる。
まるで、見えない糸で
お互いを繋いでくれるようじゃな」
スズカパパの車に自転車を積み、
みんなで峠の頂上へ。

頂上では、
先に着いたレオパパが
心配そうに待っていました。
頂上で待っていたレオパパが
駆け寄ってきた。
「マイルスパパ！無事だったか！
レースに夢中で、全然気づかなくて…
本当にすまない！」
みんなの顔を見て、
レオパパはほっと一安心。
Mylers Trackのおかげで、
みんなの絆は、
また一つ深まったのでした。

これでおしまい！
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